【投資初心者必見】長期投資のメリットとデメリット【おすすめ書籍3選】

投資

こんな方におすすめ

  • 長期投資におすすめの本が知りたい
  • つみたてNISAやiDeco(イデコ)を始めたい
  • 長期投資が投資初心者に向いている理由を知りたい

長期投資を始めたいけど、なかなか一歩が踏み出せなかったり、どうやって勉強すれば良いのかわからなかったりしますよね。

そこでインデックス投資を3年やっている私が長期投資のメリット・デメリット、投資初心者の方におすすめの投資本を紹介していきます。

この記事によって長期投資の基本や知識を身につけ、投資が楽しいと感じてもらえるきっかけになればと思います。

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長期投資って何?

長期投資とは長い年月を掛けて資産を大きくし、資産を形成していく投資手法です。

投資期間と投資の手法
  • 数分から数時間の間に投資商品の売買を繰り返すこと:短期投資
  • 数日から数ヶ月の間に投資商品の売買を繰り返すこと:スイング投資
  • 1年以上投資商品の保有すること:長期投資

長期投資におすすめな投資商品は投資信託やETF(上場投資信託)です。

投資信託とETF(上場投資信託)はどちらも長期で資産を形成することで大きなリターンが期待できる
投資商品になっています。

投資信託とETF(上場投資信託)について簡単に説明したいと思います。

投資信託とは

投資信託とは投資会社に運用を任せる方法を言います。

投資会社に運用を任せることで、自分で投資先を選択する必要がなく、
銘柄選定に掛ける時間やコストを省くことができるメリットがあります。

一方、デメリットとして手数料が高いということが挙げられます。
プロの投資会社に運用を任せていることもあり、その分信託報酬という手数料が
後述するETF(上場投資信託)よりも高いです。


ただ、投資信託も年々手数料が安くなってきており、投資初心者が簡単に投資を
始められる環境が整いつつあります。

代表的な投資信託と手数料を一覧でまとめました。

代表的な投資信託と手数料一覧(2022年11月現在)

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー): 0.1144%
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):0.0968%
  • SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド:0.0938%
  • 楽天・バンガード・ファンド(全米株式):0.132%

20年前の投資信託の信託報酬は1%を超えているものが多く、長期投資に向いていませんでした。


しかし、ネット証券が普及するにつれて、投資信託購入時の事務的な手間が減ったことで
投資信託などの手数料がが徐々に安くなっていきました。

今後も投資会社同士の顧客獲得争いが続くと予想できるので、さらに、手数料が安くなり、
投資信託を買うハードルが低くなっていくでしょう。投資初心者の方にも買いやすくなっています。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)とはS&P500やNASDAQなどの指数に連動するように設計された
投資商品のこと
を言います。

特徴としてはETF(上場投資信託)株式と同じように株式市場がひらいているあいだ、売買をすることが出来ます。


投資信託の場合は買ってから2,3日経ってから購入が成立するのでETFのほうがタイミングを狙った
投資をすることが出来ます。

また、ETFは配当金が年に数回配当されます。
投資額が大きくなるにつれて配当金の額も大きくなるので、不労所得の恩恵を感じやすくなります。


代表的なETF(上場投資信託)の投資商品と手数料を一覧でまとめました。

代表的な投資商品と手数料(2022年11月現在)
  • VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT):0.07%
  • VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI):0.03%
  • バンガードS&P500ETF(VOO):0.03%

投資初心者に長期投資がおすすめな理由2つ

投資初心者の方に長期投資をおすすめする理由は2つあると考えています。

1.相場を気にしなくて良い

長期投資の基本は「長期・積立・分散」です。長い年月をかけて資産を徐々に大きくしていく方法です。

そのため、「どれだけ長く市場に居続けることが出来るか」が重要になってきます。

私は普段、普通のサラリーマンをやっています。平日は働いているので株の値動きを気にしている
時間はありません。多くの人が学生や社会人だと思うので、株の勉強に時間を充てられる
人は多くないと思います。

しかし、長期投資の場合は値動きによって売買をする必要がありません。
1度買ってしまったら必要になるまで絶対に売ったりしないのです。

参考:google

これは1982年から2022年の40年間のS&P500のチャートになります。

基本的に右肩上がりのチャートになっていることがわかると思います。

1982年に買って放置するだけで2022年には資産が約30倍にすることが出来ます。
仮に1982年に100万円投資して40年間放置していたとしても、2022年には
3000万円になっている計算です。

長期投資でやめてしまう一番の理由は下落相場に耐えられずに売却してしまうことだと
言われています。

投資対象の値動き、リスク許容度、資金管理をして長期投資に望みましょう。

2.無難なリターンが期待できる

2つめのメリットして無難なリターンが挙げられます。

S&P500の平均リターンは5~10%と言われています。

投資の神様と言われているウォーレン・バフェットが平均20%の利益を上げていることを考えると
投資初心者でも純分にリターンが期待できるのではないでしょうか。

下手に売買を繰り返すよりも一度買った投資商品を育てた方が結果的に
大きなリターンに繋がる可能性が高いです。



直近の5年のS&P500のリターンを一覧にまとめました。

2017年 21.8% 
2018年-4.4%
2019年31.5%
2020年18.4%
2021年28.7%

貯金5年は相場が良かった関係でほとんどの年で大きリターンを上げることが出来ました。
ただ、長期投資には大きなリターンが挙げられる年もあれば下落してしまう年もあります。
それも何年も下落相場が続いてしまうこともあるのでそれは次のデメリットで解説していきます。

長期投資のデメリット2選

長期投資のデメリットを2つ紹介していきます。

大きな値上がりが期待できない

長期投資は何十年も保有し続けることで無難なリターンを獲ることが出来ますが、
大きなリターンは期待できないでしょう。


その例としてアメリカの電気自動車で有名なテスラ社のチャートを紹介します。

参考:yahooファイナンス

テスラの株価は2020年1月に約$30を付けていましたが、2021年11月には約$380まで値を上げました。
たったの2年弱で10倍以上も株価が上がることは個別株ならではですね。


短期間で大きな利益を得る必要がある人は長期投資は向かないことがわかると思います。

仮に長期投資を前提に投資を続けていてもSNSでは短期投資で大きな利益を
獲得した投資家の情報を横目に見ながら投資を続けることになるので、
精神的につらいかもしれませんが、それに耐える必要があります。

短期投資も大きなリスクを取っているのでたまたま買った株が大きく上昇してくれれば良いですが、
企業業績の悪化や不景気によって簡単に下落してしまいます。

自分の投資スタイルに合わせて投資の手法を考える必要があります。

弱気相場でも投資を続ける必要がある

弱気相場でも投資を続けることは精神的ダメージが大きいです。
どんなに積立をしても資産が増えないどころか減ってしまうのだから。
ただ、これが長期投資の定めなので過去のデータからどれだけ下落するのかを確認していきましょう。

今回はS&P500のチャートを例に下落率のランキングを作成しました。

S&P500の暴落した理由、暴落期間、暴落率
  • 第1位 サブプライムローン問題 2007/10~2009/3 -53%
  • 第2位 一次石油危機 1973/1~1974/10 -49.1%
  • 第3位 ITバブル崩壊 2000/8~2002/9 -48.2%

投資信託を始めようと考えていた人はこの下落に耐えられますか。

一度暴落すると2年くらいは下落相場が続くと考えた方が良さそうですね。

ただ、過去一度も終わらない下落相場はありませんでした。
時間はかかってしまいますが、必ず下落前の水準に戻り、最高値を更新しています。

自分の買った投資信託を信じて持ち続けることで大きな資産を気づくことが出来ます。

長期投資おすすめ本3選

投資初心者の方やこれから長期投資を始めたい方におすすめの本を3冊紹介します。
私も投資を始める前に読みましたが、長期投資の心構えや考え方を学ぶことが出来るので
是非興味のある方は読んでみてください。

ほったらかし投資術

この本は経済評論家の山崎元さんと投信ブロガーの水瀬ケンイチさんが共同で書いた書籍になります。

この書籍のポイントは投資は始める前の準備やおすすめのネット証券、出口戦略(投資信託の売り方)
がまとめられています。

投資初心者がつまずきそうなポイントが網羅されているので、この1冊があれば投資信託の買い付けからの運用まで迷うことなく手順を進めることが出来ます。

また、この書籍は積立NISAやDC(個人型確定拠出年金)についても詳しく説明が
なされているのでこの本で基礎を学びましょう。

本のサイズも小さく、バックやリュックに入れても邪魔にならない大きさなので
移動中の空いた時間に読むことが出来ます。

最近第3版が出版されて情報のアップデートがありました。
一度読んだことがある方も復習がてら読んでみても良いかもしれません。

お金は寝かせて増やしなさい

この本も投信ブロガーの水瀬ケンイチさんが書かれた書籍になります。

この書籍のポイントは長期投資を実践中につまづくポイントが網羅されており、
長期投資の本質が理解できる書籍になっています。

私も長期投資をやっている際に他の投資商品に目移りして、やめそうになったことが何度か
あります。しかし、その度にこの本を読み直し、今まで続けてこれました。

また、長期投資のメリット・デメリットがまとめられているので是非一度読んでみて、
自分に合っているか考えてみてはいかがでしょうか。

敗者のゲーム

最後に紹介するのはチャールズ・エリスさんが書かれた書籍です。

正直、この本は他で紹介した2冊の書籍よりも文章量が多く値段も高く投資初心者には難しい
内容
かもしれません。

しかし、長期投資の優位性をグラフや数値を用いて説明されているため、
何度も読み直すことで理解が深まる1冊だと思っています。

私も最初買ったときは内容が難しくて買ったことに後悔したこともありました。

しかし、この書籍に書いてあることは長期投資がいかに合理的な選択であることの説明や
長期で取り組むことで大きな資産が築けることか詳しく書かれています。

投資を始めてから買っても全く遅くないと思うので、是非一度読んでみて長期投資に対する
不安を確信にしましょう。

まとめ

今回は長期投資についてまとめました。

投資を始めるまで、そして運用中さまざまな悩みや迷いが生まれると思います。
ただ、絶対にやってはいけないことは売却してしまうことです。

悩んだときは一度冷静になって紹介した書籍を読み返してみましょう。
きっと答えが見つかるはずですよ。

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